浄土真宗親鸞会 東京

親鸞会

仏教講座

祖先の供養はどうすればよいのか


 世間では、何か不幸や災難がおきると、それは祖先のたたりだとか、祖先の供養をしないからだとかいう人がありますが本当でしょうか。また、祖先の供養はどのようにすればよろしいのでしょうか。


答 
不幸や災難を祖先のたたりだとか供養をしないからだとかいうのは、全くばかげた邪教を信じている者の迷信です。
この世の一切のことは因縁果の法則で運行されているのが実相ですから、不幸や災難も、その人の自業自得で、その人自らが過去に蒔いた業因によって招いた結果に外ならぬと仏は教えておられます。
いわゆる、蒔かぬタネは絶対に生えないのです。だから、逆境に遇えば過去に蒔いた悪業の怖ろしさを知らされて懺悔し、2度とかかる悪因を蒔かぬように努力し、順境に向かえば悪報を受けて当然の身が恵まれるのは仏祖の偉大な加護と感謝せずにおれないのが、正法(仏法)を信ずる我々の生活態度です。
次に、祖先の供養のことですが、古来人情の美風でもあり、仏教でも大事なことだと説かれていますが、本当の祖先の供養の仕方を知らないために、多く迷信の温床になっているのは情けない限りです。
立派な墓を造ったり、盛大な葬式や法事を勤めたりすることのみをもって祖先の供養だと思っている人の如何に多いことでしょうか。
しかし、私たちが本気で祖先の供養をしようとする時、先ず考えねばならないことは今までの習慣にとらわれず、最も祖先の望むことはなんであるかということです。祖先の供養の仕方は、それによって決定されるのです。なぜなら、祖先の喜ばない、その心に反する行動は、いくら大金を投じ、如何に苦労しても、それは供養にはならないからです。

[1]続きを読む
[2]仏教講座一覧
[3]文化講座日程
[4]トップへ戻る

ページTOP▲


copyright.
浄土真宗親鸞会 東京都