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食の安全とローマ帝国

平成19年5月25日更新

 ローマ帝国が滅びたのは、ワインのせいだという説がある。

 彼らは鉛の容器にワインを入れた。溶け込んだ鉛から神経障害、不妊症などの症状が起き、貴族の人口が激減、滅亡に至ったとする説である。
  真偽は分からぬが、食の大事さを物語る話として興味深い。

 体は食べ物から作られる。
 食べ物が悪ければ、体が悪くなるのは自明のことだ。今日、多くの食品の中には保存料や着色料、得体の知れない化学物質が含まれている。最近の子供たちのキレやすさと、食生活との関連も指摘されるようになってきた。

 たとえ微量でも、日常的に取り入れれば、何十年後かに必ず結果は現れる。
 結果には、必ず原因があると教えられる仏教の根幹、因果の道理である。

 人生の目的を明らかにされた親鸞聖人の教えを聞く者にとって、体は仏法を聞く器。体を壊せば思うように聞き求めることができない。だとすれば悪い食事は、生きる目的を果たせないどころか、人生そのものが悲劇となると、自覚すべきであろう。

 人生の目的が大事だから体が大事、体が大事だから食べ物が大事。鮮度の落ちたものはいいはずがない。好き嫌いよりも、命を大切にし、仏法を尊ぶ心から、体のために安全安心の食を第一に考えよう。

 

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