
最深の問い「なぜ生きる」
平成19年11月09日更新
〈世界に別れを告げる日に ひとは一生をふりかえって じぶんが本当に生きた日が あまりにすくなかったことに驚くだろう〉
詩人・茨木のり子さんの「ぎらりと光るダイヤのような日」の一節である。

人気番組「3年B組金八先生」(TBS)の中で、金八先生がこの詩を題材に生徒へ問いかける。
本当に生きた、といえる日があるか、と。
普段は生意気な生徒たちも考え込む。さらに年間3万人を超える自殺者を示し、「なぜ生きていくのか分からなければ、生きることはできないでしょう。なぜ勉強するかも分からない」。
番組でその答えは示されない。
しかし「なぜ生きる」──この最深の問いが、最近TVドラマでよく発せられるようになったのは喜ばしい。
反響も大きく、インターネットのブログなどにも、たくさん意見が書き込まれている。
今、何を視聴者に訴えたらいいか?
高森顕徹先生監修の
『なぜ生きる』が60万もの人に読まれている事実が、番組制作者の心を動かしているのかもしれぬ。
『なぜ生きる』は静かに、しかも確実に濁世を善導している。