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探してほしかった、生きる本当の理由を

平成19年6月8日更新

 やはり死んでほしくはなかった。

 自殺した松岡前農相のことである。
 ネット上には様々な憶測が飛び交い、現職閣僚としての説明責任の放棄に、世間からの非難の声が今なお上がっている。

 米の自由化に先頭切って反対し、農民から大きな信頼を得ていた人だが、金銭疑惑が後を絶たず、矛盾を突かれて窮地に陥った。
 身から出た錆ではあるが、それを責める前に、尊い人命が失われたことを、まずは悲しむべきだろう。

親鸞会 東京コラム

 野党はもとより、与党からも見放され、プライドも面子も丸つぶれ。嘲笑と中傷のまっただ中、それでも人は、生きていかねばならない。松岡氏にはけじめをつけたあと、泥にまみれ、はいつくばってでも探してほしかった、生きねばならぬ本当の理由を。

 人は皆、煩悩具足の凡夫である。
 生きるとは、そんなかっこいいことではあるまい。つらくてもなぜ生きる。人生には果たさねばならぬ大事業があり、だからこそ人命は地球よりも重い、と親鸞聖人は教えられる。

 死ねば、そのチャンスを、永久に失ってしまう 。

 

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